2018.2.1
「照らす」
灯りはやがて、ひとすじの光を放つ。
過去と現在と未来。
散らばった点を、線で結ぶように。
その矢はどこまでも飛んでゆく。
その先にあるものも、分かち合いたい。
・いわむろ風景
燕三条や越後平野からは、それぞれ田園風景に囲まれたまっすぐな道が続きます。
目の前には角田山と多宝山、さらには弥彦山が連なります。
大きく広がる空の色で、すぐ先の天候がよめるような素直な雲の流れ。
見えない海に思いを馳せて進む道のり。
岩室温泉の町なか。
行き交う人はみんな旅人かと思いきや、実は「暮らす人」も多いのが特徴です。この地で働くことでゆっくりと見えてくる風景には、日々のささやかな幸せが溢れていて、繰り返される挨拶の輪に入れたことの喜びを毎日噛みしめています。
・土着ワークショップ/ENZA
土着ワークショップは「室礼」を企画したブリコールの桾沢厚子さんが小鍛冶屋にあった藁細工の鍋敷き「カマダイ」をきっかけにして始まりました。
職人を探して黒埼民具保存会の山際辰夫さんと出会い、夏井ではざかけした稲藁を使って「カマダイ」「流し雛」を作りました。毎年、地域の柿を使った干し柿のワークショップも開催しています。
地域の農産物を使った工芸品や保存食には、土地に伝わる文化や生活の知恵が結集しています。
土着のものを取り入れ、暮らしをリフレッシュする。
そんな提案をしています。
(企画・運営ブリコール http://bricole.jp/)